三大サックス夢の競演/月島社会教育会館/2005/10/14
期待半ばで行きました。区の催しだし、営業でスタンダードナンバーをやる、ファミリーコンサートのようなものだ思って。ジャズメンをなめていました。あまりすばらしかったので、どこがすばらしかったか書くことにします。
大人のコンサートだったのです。
客層の中心は50代から60代。共白髪のご夫婦も大勢お見受けしました。図書館に一枚ずつポスターが貼ってあるほかには、区の広報にしか載っていない催しなのです。でも、応募はがきは定員の倍以上あったそうです。(わたしはラッキーなのでした。)つまり、区の広報を丹念に見ているような人がお客さん。
ステージ衣装は全員グレーのスーツにネクタイ。企画の背景を考えてのコーディネートでしょうが、なかなかシックですてきです。
第一部は中村誠一、川嶋哲郎、高橋達也の順で二曲ずつ演奏したのですが、背広を着ているせいか、
○中村誠一 怪しい専務(インチキくさく振舞うが実質的に社の中心人物)
○川嶋哲郎 役員真近、期待の若手部長(プレゼンは下手だがパワフルな実績がある)
○高橋達也 オーナー社長(一目で上等とわかる背広)
というふうに見えて仕方ないのでした。
金曜日の夜に、普段ライブハウスやコンサートに足を運ぶことのない人たちが、楽しみに集まっている。中村誠一のウイットに反応するのは、テレホンショッピングのサクラか?という感じの笑い声。でも、齢を重ねて、それぞれの人生の半分以上を生きてきた人たちが、スイングしたり金色の楽器にみとれたりしている。その楽しい思いは、日本を代表するジャズメンのひとり、中村八大のナンバーが奏で始められたとき、一斉に会場に溢れるのです。
演奏者は意外なことに、一番若い川嶋哲郎でした。
誰からともなく始まる手拍子。鳴きざかりの若いミュージシャンがせいいっぱい「懐かしい曲」を若々しく演奏して、
みんながそれに応える。最近とみに涙もろいわたしは、不覚にも落涙してしまうのでした。
そして高橋達也。東京ユニオンといえばおわかりですか?
三度の心臓手術をして生死をさまよったという大御所の、ビッグバンドかくあれりという正確なスイング。
第二部、三人のセッションはことばで言い表せない。何だろうこれは。MCとバンドリーダーを兼ねた中村誠一の成果であります。かっこいいよねこの人。あと、終始にこにこして場を盛り上げたピアノの深井さん。
こんなコンサートが、こんなところでこんなふうに行われるのは奇跡かもしれない。
高橋さんも川嶋さん(彼は本当にいいです)も、「とても楽しみに来ました」と言ってくれましたが、リップサービスではないと思いました。自分で望んだわけでもなく住んでいるのではありますが、今日は中央区民でよかった。
(texted by brary)
《曲目》
危険な関係のブルース(No Problem) 中村誠一(t.s)
Things I Didn't Know 中村誠一(t.s)
見上げてごらん夜の星を 川嶋哲郎(t.s)
上を向いて歩こう 川嶋哲郎(t.s)
Stardust 高橋達也(t.s)
Cherry 高橋達也(t.s)
No Problem 高橋達也、中村誠一、川嶋哲郎(t.s)
On The Childeren 高橋達也、中村誠一、川嶋哲郎(t.s)
Wild Flower 高橋達也、中村誠一、川嶋哲郎(t.s)
アンコール Take The A Train 高橋達也、中村誠一、川嶋哲郎(t.s)
深井克則(p)
加藤真一(bs)
横山和明(ds)


Comments
申し訳ありません、古いブログに書き込みをして。。
このような素敵な催し物が近所であったなんて・・・・信じられませんです。
区の広報に興味がなかった罰ですね。
ショックです
Posted by: かば子 | February 23, 2006 at 08:33 PM
いえいえ、かば子さん。こんなところまでお越しいただいてありがとうございます。
あまり多く宣伝していなくて、私は区民センターのエレベータ前に貼ってあるポスターで知って、広報を気をつけていたのです。ほんっとに、こんなところでこんなものが!という信じられない催しでした。しかも1000円だったのです・・・
Posted by: brary | February 24, 2006 at 12:18 AM